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「ウトロ ここで生き、ここで死ぬ」中村一成
¥3,080
ウトロを知るのに最もおすすめの一冊です。 --------------------------------------- マイノリティが「お上品」に生きられるほど、ウトロを取り巻く日本社会は優しくない。 彼彼女らの「闘い」は、この社会が不正で成り立っている事実、欺瞞を暴いてもいた…… 私が地区に通い始めて20年が過ぎた。 一世は全員鬼籍に入った。多くの二世ともお別れした。ウトロの歴史を目撃してきた飯場跡や集会所、南端のフェンスなど、地区内にあった、 あるいは今も存在する幾つかの物言わぬ「証人たち」を訪ね、そこにまつわる人々の記憶を掘り起こし、彼彼女らの記録として残したい。 それは、ウトロの人々から少なからぬ時間と言葉を頂戴した者の一人としての義務でもある…… かつて地区の玄関に立てかけられた看板の文言を思い出す。打つ手がなくなった2002年、それでも闘い抜くと決めた団結集会で採択された集会宣言である。 住民たちの記憶と願いを撚り合わせ、今後の闘いの肝を記した宣言「オモニの歌」は、この言葉で結ばれた―― 「われら、住んでたたかう」。 止めどなく後退していくこの世界で、様々な位相で、とどまって、闘い抜いた者たち。本著はその記録である。 目次 • 第1章 飯場跡 • 第2章 学校、それから • 第3章 フェンス――違法と合法の境界 • 第4章 高台の学校 • 第5章 水――協働の始まり • 第6章 「立て看」の家 • 第7章 小さな「統一」 • 第8章 今、そしてこれから 著者プロフィール 中村 一成 (ナカムラ イルソン) (著/文) 中村一成(なかむら・いるそん) ジャーナリスト。1969年生まれ。毎日新聞記者を経て2011年からフリー。 在日朝鮮人や移住者、難民を取り巻く問題や、死刑が主なテーマ。映画評の執筆も続けている。 著書に『声を刻む 在日無年金訴訟をめぐる人々』(インパクト出版会、2005年)、『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件――<ヘイトクライム>に抗して』(岩波書店、2014年)、『ルポ 思想としての朝鮮籍』(岩波書店、2017年)、『映画でみる移民/難民/レイシズム』(影書房、2019年)、『「共生」を求めて 在日とともに歩んだ半世紀』(編著、田中宏著、解放出版社、2019年)など。 定価:本体2,800円+税 四六判 ソフトカバー 352頁 (2022.5/11発売) ISBN978-4-380-22003-6 C0036 写真:中山和弘©️2022年
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「ウトロ・強制立ち退きとの闘い」斎藤正樹
¥1,320
ウトロ・強制立ち退きから居住権の獲得へ 第二次大戦中、軍需飛行場に動員された朝鮮人労働者の居住地区だった京都府宇治市の在日朝鮮人集落ウトロ地区。終戦後も、土地は在日朝鮮人コミュニティにとっての「共有財産」であった。チャンゴ(民族楽器)の聞こえるまち。強制立ち退き判決など様々な困難を乗り越え、複雑な事情の中マイノリティの「居住の権利」を実現させた市民運動の奮闘を克明に描いた「居住福祉新ブックレット」第3弾! 目次 ウトロで生き抜いた住民たち/はじめに/用語解説/ウトロ年表(1910~2021) 第1章 第1節ウトロの歴史/第2節在日一世オモニの証言/第3節ウトロの土地は誰れのものか 第2章 第1節立ち退き裁判/第2節国際人権法では/第3節「われら住んで闘う」ウトロ住民 第3章 第1節日本居住福祉学会第10回ウトロ研究集会 第4章 第1節ウトロ救済に向けて/第2節社会権規約(条約)の解釈の発展/第3節新しい住宅の完成を祝う/第4節日本居住福祉学会ウトロ研究集会(2019) おわりに/参考文献 シリーズ 居住福祉新ブックレット 3 タイトル ウトロ・強制立ち退きとの闘い 刊行日 2022年4月5日 著者 斎藤正樹 定価 ¥1320(本体¥1200+税) ISBN 978-4-7989-1752-8 Cコード 1336 ページ数 144 判型 A5 製本 並製